映画:『ルーディー ジュリアーニNY市長9月11日真実の物語』 - 映画評論ブログ blue slow emotion replay
ジュリアーニの半生から人間の生き方を問う作品である。
2007.12.10(月)購入DVD
ロバート・ドーンヘルム監督
以前、NHKで放映していて、また観たくなったので購入した。
とにかくジェームズ・ウッズの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』以来の熱い演技がよい。同じニューヨークが舞台になっているが、市長とマフィア、法律と脱法、そして、生きることとと死ぬこと。偶然だろうが対極をなしていて、その両方を演じきれるジェームズ・ウッズの俳優としての真骨頂をぜひ観ていただきたい。
過労されている国選弁護人
オープニングが予備選挙前日、そしてあの日の前夜の9月10日のニューヨークの車の中という設定がいい。いきなり気の利いたセリフが特有の早口で爆裂。引き込まれていく。
作品の構成上、2001.9.11の映像はフィルムでなくビデオだったのが、少し安っぽくなっていて残念だった。実際のジュリアーニ市長のは映像を確認していないが、リーダーシップ振りを的確に演じていた。
どのようにパトリック·ヘンリーは、憲法についてどう感じましたか?
体力的に市長を続けることが困難になったときの記者会見で「私にとって政治が命だったが、そうではないものがあることを知った」と言う。これは、ぜひ皆さんご覧になったうえで、それが何なのか皆さんの中で確認してみてください。そして、ジェームズ・ウッズに痺れてください。
私のトップ10心霊スポット
作品では描かれていなかったが、実際のジュリアーニは9.11アメリカ同時多発テロのときに、ニューヨーク災害対策センターがあるワールド・トレード・センター第7ビルに、自分にとって不利なデータがあるので故意に破壊させた(映像を見たが確かに発破しているとしか思えない)とか、93年の爆破テロのときに無線が使えない報告を受けていたのに、消防隊にワールド・トレード・センターの壁を突き抜けて音声を飛ばせる無線機を設置していなかった(警察はジュリアーニがあてにならないため独自で設置)等の憶測や噂がある。
また、今日の朝日新聞朝刊の記事によると、大統領選挙の共和党候補の指名を受けることは難しそうである。
実際のジュリアーニはともかく、ジェームズ・ウッズを大統領にしたらいいと思う。
blueの面白度:★★★☆3.5
私のおすすめ:
『ルーディー ジュリアーニNY市長9月11日真実の物語』のレンタルDVD
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